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日外会誌. 101(7): 494-498, 2000


特集

QOLから見た呼吸器外科

5.肺気腫の外科治療

福岡大学 医学部第2外科

白日 高歩

I.内容要旨
肺気腫は不可逆性の変化のため,進行例の多くは在宅酸素治療の対象となる.両肺移植が唯一の根治的救済法」であるが,わが国の肺気腫患者の多くは70歳前後の高齢者で占められ,またドナーからの両肺移植は社会的にも大変困難な状況が続いている.volume reduction surgery(VRS)はこれら重症肺気腫の1秒量を改善する効果があり,我々の施設の手術結果からもその点が確認された.ただ長期的にどの程度まで1秒量の改善が維持されるかについては,今後の追跡ならびにより多くの症例の解析が必要とされる.

キーワード
肺気腫, Lung Volume Reduction Surgery (LVRS), 胸腔鏡下 VRS

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