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日外会誌. 100(4): 290-293, 1999


特集

外科学 次代への展開

8.コンピュータ外科の展望

東京大学大学院 工学系研究科

土肥 健純

I.内容要旨
従来の外科治療は,外科医自身の目と手による処置を基本として発展してきた.しかし,人間の目と手の機能にも限界がある.この限界を打破して外科医が夢見てきた治療環境を実現するには,人間の能力を越えた新しい目と手が必要となる.医用画像に関する様々な技術は外科医に新しい目を提供し,手術支援ロボットなどの手術支援機器は外科医に新しい手を提供する.この外科医の新しい目と手の実現にはコンピューター技術が不可欠なため,この新しい外科分野をコンピュータ外科と呼でいる.外科医に新しい治療環境を提供するコンピュータ外科は,低侵襲外科,無侵襲外科,バーチャルリアリティー・マイクロサージェリー,遠隔手術,胎児外科など21世紀の新しい外科学を開拓推進する。

キーワード
コンピュータ外科, 手術支援ロボット, 医用三次元画像, 外科医の新しい目と手


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