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日外会誌. 98(1): 53-59, 1997


特集

肺癌治療の現状

10.非小細胞肺癌の放射線治療

国立がんセンター中央病院 放射線治療部

角 美奈子 , 池田 恢

I.内容要旨
切除不能局所進行非小細胞肺癌の治療は,胸部放射線治療が標準治療と考えられ,照射野は原発巣+同側肺門+縦隔を含み,照射線量は1.8-2.0Gγ/回,5回/週,総線量60Gyという治療がなお最も標準的とされるが,単独治療では局所再発,遠隔転移ともに高率であることから,治療成績の向上を目指し,照射方法の工夫(照射野のとりかた,総線量,分割方法の工夫=多分割照射,など)や化学療法との併用などが試みられている.また最近の新しい展開として,粒子線治療(陽子線治療・重イオン線治療),三次元放射線治療計画,小線源治療の応用などを紹介した.

キーワード
非小細胞肺癌, 放射線治療, 線量分割法, 粒子線治療, 放射線化学療法


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