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日外会誌. 96(7): 485-488, 1995


症例報告

Budd-Chiari 症候群に対する直視下根治術の1治験例

1) 古賀病院 心臓血管外科
2) 佐賀医科大学 胸部外科
3) 日本大学 医学部第3外科

須田 久雄1) , 力武 一久2) , 堺 正仁2) , 夏秋 正文2) , 伊藤 翼2) , 高橋 知秀3)

(1994年4月5日受付)

I.内容要旨
肝部下大静脈閉塞を伴うBudd-Chiari症候群に対して,F-Fバイパス下に肝血流の遮断を行わず直視下根治術を行い良好な結果を得た.症例は60歳男性で,肝部下大静脈完全閉塞に伴う肝硬変を呈しており,ウマ心膜によるパッチ拡大術を施行した.術前後に術中カラードップラーを用いて直接IVCを観察し術式の決定に有用であった.また周術期にAKBRを測定し,肝予備能の評価として有用である可能性が示唆された.

キーワード
Budd-Chiari 症候群, 直視下根治術, 血中ケトン体比


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