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日外会誌. 94(8): 869-872, 1993


症例報告

大動脈弁狭窄症と S 状結腸 Angiodysplasia を合併した Heyde 症候群の 1例

社会保険紀南綜合病院 外科
*) 社会保険紀南綜合病院 心臓血管外科
**) 社会保険紀南綜合病院 病理

大畑 俊裕 , 竹中 博昭 , 岩瀬 和裕 , 石坂 透 , 平中 俊行*) , 古谷 保博*) , 田中 智之**)

(1992年4月11日受付)

I.内容要旨
大動脈弁狭窄症とS状結腸Angiodysplasiaを合併したHeyde症候群の1例に対し, S状結腸部分切除施行後, 2期的に回復を持って84日後に大動脈弁置換術を施行した.症例は71歳,女性.以前より大動脈弁狭窄症を指摘されていた. S状結腸Angiodysplasiaからの持続性出血のため,緊急にS状結腸部分切除術を施行した. 術後動脈造影にてAngiodysplasiaの残存を認めたが,生体弁にて大動脈弁置換術を施行した.大動脈弁置換術前後において,残存Angiodysplasiaの形態的変化を内視鏡的に観察し得た.

キーワード
Heyde 症候群, 大腸 Angiodysplasia, 大動脈弁狭窄症


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