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日外会誌. 93(12): 1501-1503, 1992


症例報告

自然退縮を来した膝窩動脈外膜囊腫の1例

山口大学 医学部第1外科

古永 晃彦 , 善甫 宣哉 , 秋山 紀雄 , 竹中 博昭 , 久我 貴之 , 藤岡 顕太郎 , 江里 健輔

(1991年6月10日受付)

I.内容要旨
膝窩動脈外膜囊腫は,下肢の血行障害を来す稀な疾患でありその原因は現在のところ不明である.今回我々は,自然退縮をきたした外膜囊腫の1例を経験した.症例は,50歳男性で右下肢の間歇跛行及び痺れを主訴として来院した.来院時,大腿動脈はよく触知されたが膝窩動脈以下の拍動は弱かった.血管造影及びCTより膝窩動脈外膜囊腫と診断し手術を予定した.しかし,3週間後には症状が軽快をしたため,再度血管造影及びCTを行ったところ囊腫の縮小を認めた.以後,現在まで症状の再発を認めていない.膝窩動脈外膜囊腫の自然退縮の報告は,極めて稀と考えられるので報告する.

キーワード
膝窩動脈外膜囊腫, 自然退縮

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