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日外会誌. 93(6): 657-659, 1992


症例報告

心臓手術後TBII値が低下したバセドウ病症例

鳥取大学 医学部第2外科(主任:森透教授)
*) 鳥取県立中央病院 心臓血管呼吸器外科

小林 薫 , 石黒  真吾 , 林  英一 , 荒木 威 , 原 宏 , 森 透 , 谷ロ 巌*)

(1991年3月25日受付)

I.内容要旨
心臓手術を施行したバセドウ病症例を経験し,血中甲状腺ホルモン値と甲状腺自己抗体価の推移を検討した.手術前に高値を示していたTBII値は手術後2年間低値を示し,抗甲状腺剤を必要としなくなった.その原因として心臓手術時の体外循環とステロイド投与が考えられた.心臓手術がバセドウ病の臨床経過に大きな影響を与える可能性が示された.

キーワード
バセドウ病, TBII値, 心臓手術

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