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日外会誌. 93(5): 556-558, 1992


症例報告

妊娠に合併した褐色細胞腫の1治験例

神戸大学 医学部第2外科

衣笠 和洋 , 山下 長司郎 , 細川 裕平 , 草野 昌治 , 松森 正之 , 岡田 昌義

(1991年3月6日受付)

I.内容要旨
症例は29歳の初妊婦で,妊娠25週頃より発作性の高血圧が出現し, 34週に妊転中毒症の診断で当院に入院した.血中および尿中ノルアドレナリンが異常高値を示し,超音波エコー, CTで左副腎腫瘍が認められたことより褐色細胞腫と診断され,妊娠36週に帝王切開と同時に腫瘍摘出を行い,母児ともに救命し得た.妊娠に合併した褐色細胞腫の治療について若干の文献的考察を加えて報告する.

キーワード
妊娠時褐色細胞腫


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