[書誌情報] [全文PDF] (638KB) [会員限定・要二段階認証][検索結果へ戻る]

日外会誌. 93(3): 248-256, 1992


原著

胃筋原性腫瘍76例の臨床的検討

癌研究会付属病院 外科
*) 癌研究会付属病院 病理部

湯浅 典博 , 高木 國夫 , 太田 博俊 , 西 満正 , 柳澤 昭夫*)

(1991年2月5日受付)

I.内容要旨
胃筋原性腫瘍76例(平滑筋腫18例,平滑筋肉腫58例)を臨床的に検討し以下の結果を得た.
1) 病理組織学的に悪性(平滑筋肉腫)を示唆する因子は,年齢が高い,病悩期間が短い,占居部位がM, 腫瘍が大きい,潰瘍合併であった.
2) 予後不良因子と考えられたのは男性,症状がある,腫瘍が大きいことであった.
3) 平滑筋肉腫の根治切除率は94.8%で,根治切除例の累積5年生存率は74.9%であった.腫瘍径5.0cm未満の腫瘍には手術術式にかかわらず再発症例はなかった.
4) リンパ節転移を4例(平滑筋肉腫の6.9%) に認めたが, リンバ節郭清の効果は低く5年生存例を認めなかった.

キーワード
胃平滑筋腫, 胃平滑筋肉腫, 胃筋原性腫瘍

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。