[書誌情報] [全文PDF] (1537KB) [会員限定・要二段階認証]

日外会誌. 92(6): 757-759, 1991


症例報告

肝部下大静脈閉塞を含む Budd-Chiari 症候群に対する直視下根治術の1例

佐賀医科大学 胸部外科

堺 正仁 , 樗木 等 , 内藤 光三 , 須田 久雄 , 山崎 世紀 , 夏秋 正文 , 伊藤 翼

(1990年7月13日受付)

I.内容要旨
Budd-Chiari症候群を伴う肝部下大静脈閉塞症に対して,補助手段としてFemoro-Femoral(F-F)バイパスを用いて直視下血行再建術をおこない,良好な結果が得られたので報告する.症例は37歳男性で下大静脈および肝静脈非膜様閉塞症で肝硬変を呈しておりF-Fバイパス下に直視下下大静脈パッチ拡大術を施行した.本術式は,肝静脈からの還血を心肺装置より吸引でき,術中の肝庇護にも優れ,安全な術式と考えられる.

キーワード
Budd-Chiari 症候群, 直視下根治術, F-F バイパス


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。