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日外会誌. 91(3): 431-433, 1990


症例報告

sympathetic overactivity を合併した重症破傷風症例の病態検討

鹿児島大学医学部附属病院 救急部

吉原 秀明 , 重光 希公生 , 阿部 好弘 , 上山 昌史 , 山本 五十年 , 澤田 祐介

(1989年5月6日受付)

I.内容要旨
sympathetic overactivity(SOA)を合併した重症破傷風症例1例を経験した.
症例は64歳,男性.受傷6日目に破傷風第3期の状態で当科搬入され,翌日よりSOA状態が出現した,この病態の検討から,(1)血圧変動は血中カテコールアミン(CA)値変動と大きな相関が存在すること.(2)CA変動にはアドレナリン(Ad)変動優位型とノルアドレナリン(NAd)変動優位型が存在すること.(3)Swan-Ganz(S-G)カテーテルによる心機能の検討からその両者を判別することは治療方針決定上,意義があること,の3点が明らかとなった.

キーワード
sympathetic overactivity, アドレナリン変動優位型, ノルアドレナリン変動優位型

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