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書誌情報]
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日外会誌. 91(2): 287-289, 1990
症例報告
閉塞性黄疸を呈した多発性肝腎囊胞症の1例
I.内容要旨57歳女性で急激な経過で閉塞性黄疸を呈した,良性,非寄生虫性の多発性肝腎嚢胞症の1例を報告する.症例は総ビリルビン26.0mg/dl,直接ビリルビン20.1mg/dlの閉塞性黄疸を呈し,左葉切除を含む嚢胞切除と開窓術により肝機能は正常に復し,術後16ヵ月の現在臨床症状及び検査所見上異常を認めない.比較的緩徐な臨床経過をとる本症のなかで,急速な閉塞性黄疸の進行を来し,しかも外科治療によって軽快した症例はこれまでに内外に19例の報告を見るのみである.本症の手術適応と治療方針に若干の考察を加えて報告した.
キーワード
多発性肝腎囊胞症, 肝囊胞, 閉塞性黄疸
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