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日外会誌. 90(4): 622-625, 1989


症例報告

急速な進行性四肢壊死を伴った, 高齢者末梢動脈閉塞症の1治験例

東京医科大学霞ケ浦病院 循環器外科

秋元 直人 , 阿久津 博美 , 土田 博光 , 藤原 靖之 , 堀口 泰良

(1988年6月25日受付)

I.内容要旨
高齢者に発症し,急速に四肢末梢が壊死に陥った末梢動脈閉塞症例を報告する.症例は70歳男性で,左足底のしびれ,安静時痛を主訴に来院した.発症3週間後には,両指趾が虚血性壊死の状態に陥った.下肢は両側腰部交感神経節切除後,膝下部にて切断した.上肢は各々胸部交感神経節切除後,壊死指を切断した.切断指趾血管の病理組織所見では,動脈と伴走静脈に閉塞性血栓血管炎の所見を呈し,いわゆるバージャー病の定義の年齢因子以外のすべてを満たしている症例であった.

キーワード
高齢者(60歳以上)発症, バージャー病, 末梢動脈閉塞症

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