[書誌情報] [全文PDF] (374KB) [会員限定・要二段階認証][検索結果へ戻る]

日外会誌. 90(4): 513-516, 1989


原著

相対的非治癒切除胃癌の検討

秋田大学 医学部第1外科

小玉 雅志 , 石川 浩一 , 小山 裕文 , 山崎 好日児 , 成沢 富雄 , 小山 研二

(1988年5月16日受付)

I.内容要旨
相対的非治癒切除胃癌症例を検討し次のような結果を得た.
1)5生率は31.2%で,絶対的非治癒切除症例よりも相対的治癒切除症例に近い成績であった.
2)相対的非治癒因子のなかでリンパ節因子(n>R)の頻度が最も高かった.
3)予後はリンパ節因子症例が比較的良好であったが,腹膜あるいは肝因子症例では極めて不良であった.
4)R2手術症例の⑫リンパ節転移例ではR2手術に⑫リンパ節郭清を付加するだけでも治癒がありうるが,⑬,⑭v,⑯リンパ節転移例ではこれらの系統的郭清が必要である.

キーワード
相対的非治癒切除胃癌, 胃癌相対的非治癒因子

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。