[書誌情報] [全文PDF] (3120KB) [会員限定・要二段階認証][検索結果へ戻る]

日外会誌. 90(3): 327-333, 1989


総説

麻酔科と麻酔学の動向と課題

福井医科大学麻酔学教授 

後藤 幸生

(1988年12月27日受付)

I.内容要旨
大学に最初に麻酔学講座が設置されたのは1952年(東大),第1回日本麻酔学会が1954年に開催されて本年1989年は第36回を迎えることになる.特に最近になって大学における講座名,科名変更が次々行われつつあることは,この間の麻酔学の進歩と臨床面での麻酔科の業務内容の拡大したことが示されている.そして外科系に属してはいるが麻酔科医の本質は外科的内科医というべきではないかという考え方を示した.また麻酔科医が関心を寄せている学問的領域すなわち周麻酔(科)学の近年のトピックスとして特にシンポジウムの題名をまとめることで表示概説した.次に麻酔科をとりまく課題として麻酔事故,マンパワー不足の実状そして認定医制度,特に既に27年の歴史をもつ麻酔指導医と標梼医の問題さらに吸入麻酔薬ハロセンをめぐる考え方,新しく出現してくる薬物の麻酔に対する影響などにつき私見を混えて論説した.

キーワード
外科的内科医, 周麻酔科学, 認定医制度

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。