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日外会誌. 89(6): 957-961, 1988


症例報告

Rastelli 手術12年後に石灰化した Homograft の再置換治験例

東京女子医科大学 日本心臓血圧研究所循環器小児外科
*) 現 東邦大学 医学部胸部心臓血管外科

石原 和明 , 今井 康晴 , 三隅 寛恭 , 原田 順和 , 中江 世明 , 高梨 吉則*)

(昭和62年4月16日受付)

I.内容要旨
症例は25歳男性.診断は完全大血管転位症,心室中隔欠損症,肺動脈狭窄症で,5歳時に左側Blalock-Taussig手術をうけ,12歳時にHomograftによる本邦初のRastelli手術をうけ症状は改善した.しかし術後12年後に石灰化したHomograftにより右室肺動脈圧較差を生じたため再手術を施行した.手術は左室流出路である心室中隔欠損の拡大,残遺短絡の修復,Homograftの除去およびHancock弁付グラフトによる右室流出路の再建術を施行した.術後は圧較差は減少し軽快退院せしめた.本症に対する外科治療に若干の文献的考察を加え報告する.

キーワード
完全大血管転位症, Homograft, Rastelli 手術の再手術

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