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日外会誌. 89(4): 477-481, 1988


総説

形成外科学の最近の動向

筑波大学 臨床医学系外科 (形成外科,代謝内分泌外科)

添田 周吾

(昭和63年3月10日受付)

I.内容要旨
形成外科学の内容もこの十数年来で革命的な変革をとげた.これにはマイクロサージャリーを応用した組織移植(皮弁・筋皮弁・複合皮弁あるいは筋移植),筋皮弁の開発,頭蓋顎顔面外科(頭蓋・顔面骨の大規模な骨切りによる治療)の発達と3次元CTの利用などがある.
これらにより頭頚部領域・乳房などの悪性腫瘍切除後の再建,難治性潰瘍の治療,奇形や外傷により失われた器官の再建など画期的な発展をみている.
最近はTissue Expander,人工皮膚など組織を作り出す方法の基礎的・臨床的な研究が進められている.レーザーによる血管腫の治療も新しい展開が始まつている.これらの最近の形成外科の動向について短く概説した.

キーワード
皮弁, マイクロサージャリー, Tissue Expander


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