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日外会誌. 89(3): 313-316, 1988


総説

麻酔学に於ける最近のトピックス
―第34回日本麻酔学会総会を終えて―

東京医科大学 麻酔学教室

三宅 有 , 石井 脩夫 , 福田 豊 , 遠藤 三樹男

(昭和63年1月26日受付)

I.内容要旨
第34回日本麻酔学会総会を終え,そのトピックスとしてパネルディスカッションで取り上げた「イソフルレン」,シンポジウムで話題を提供した「セボフルレン」の二つの最新吸入麻酔薬について作用や特徴を述べた.
イソフルレンは現在頻用されているエンフルレンの異性体であるが,エンフルレンに比較して,血液/ガス分配係数が小さく代謝率が極めて低いこと及び痙攣様脳波のみられないことが特徴的である.
セボフルレンは本邦での研究が欧米より先行しており,血液/ガス分配係数が極めて低く,導入覚醒の速いことが魅力である.
現在までの研究では,両吸入麻酔薬とも臨床使用上問題となることはなく,将来が有望視されている.

キーワード
新吸入麻酔薬, イソフルレン, セボフルレン

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