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日外会誌. 88(7): 903-906, 1987


症例報告

Behçet病に合併した右鎖骨下動脈瘤に対する
静脈グラフト瘤化の1治験

札幌医科大学 胸部外科

柳谷 晶仁 , 数井 暉久 , 中西 克彦 , 山田 修 , 佐々木 孝 , 小松 作蔵

(昭和61年8月20日受付)

I.内容要旨
24歳の女性で, アフタ性口内潰瘍, 外陰部潰瘍, 虹彩炎および結節性紅斑の4主症状を示した完全型Behçet病に右鎖骨下動脈瘤および右腋窩動脈閉塞を合併し, 瘤切除および自家大伏在静脈によるバイパス術を施行したが, 術後5年目に静脈グラフトの著しい瘤化を示した極めてまれな症例を経験したので報告し, 併せて本症の成因および再手術時の手術手技上の問題点について若干の考察を行つた.

キーワード
静脈グラフト瘤, Behçet病, 右鎖骨下動脈瘤

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