日外会誌. 86(6): 770-775, 1985
原著
頭蓋外高位内頸動脈瘤の1治験例
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東京大学 第2外科 大島 哲 , 秋元 滋夫 , 上妻 達也 , 田中 潔 , 高木 淳彦 , 多田 祐輔 , 出月 康夫 (昭和59年9月17日受付) |
我々は嚥下困難，一過性脳虚血発作を主訴にした76歳女性の頭蓋外高位内頸動脈瘤を経験した． 昇圧剤による200mmHgの高血圧内shunt下に動脈瘤を切除し端々吻合した．術後は末梢性脳神経障害による一過性の嚥下障害をきたしたが回復した．また，術直後より一貫して脳虚血症状は認められなかつた．頭蓋外高位内頸動脈瘤の外科治療上の問題点について文献的考察も加えて論じた．
キーワード
頭蓋外高位内頸動脈瘤, 術中脳保護
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