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日外会誌. 86(5): 509-513, 1985


総説

一般外科領域における血管手術手技の応用

東京医科歯科大学 第2外科

三島 好雄

(昭和60年4月12日受付)

I.内容要旨
近年外科手術手技の進歩は著しく,これまで血管そのものの閉塞,拡張性病変を主な対象として発展してきた血管外科の手術手技を他領域の外科に応用することによつて,病巣切除,臓器再建の可能性を一段と拡大させることができるものと考えられ,いくつかの施設においてすでに血管外科手技が応用され術式が開発されつつある.今回,第84回日本外科学会総会シネシンポジウム「一般外科領域における血管外科手術手技の応用」ならびに第25回日本脈管学会総会シンポジウム「静脈血行再建の問題点」で行われた講演を中心に,術中の血管損傷とその処置,門脈切除,上大静脈血行再建,下大静脈の一時的遮断と再吻合,食道再建と微小血管手術手技,食道静脈瘤と血管外科などをとりあげて,一般外科領域への血管外科の応用について我が国の現状を解説した.

キーワード
肝胆膵癌, 食道癌, 肺縦隔腫瘍, 後腹膜腫瘍, 門脈圧亢進症

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