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日外会誌. 127(3): 319-322, 2026
会員のための企画
少子化時代における小児医療としての小児外科
内容要旨
急速に少子化が進行する日本において,小児外科医療は手術症例数の減少と重症例比率の増加という構造的変化に直面している.このため,小児外科医療は臨床面にとどまらず,専門医・指導医の人材育成や専門技術の継承の観点からも,症例および施設の集約化が不可避となっている.診療面では,とくに新生児外科,小児腫瘍外科,高難度小児外科領域における集約化が必要である.一方で,集約化の進展に伴い生じうる地域間格差や医療アクセス制限といった課題については,構造的な解決が求められる.また,小児外科医療を安定的かつ持続的に提供していくためには,専門医・指導医の計画的育成が不可欠であり,日本小児外科学会が主導する形で集約化に取り組むことが重要である.さらに,少子化時代だからこそ,患児一人ひとりの将来的な社会的価値を最大化する視点が求められる.長期予後を見据えたフォローアップ体制やトランジション医療への対応は,行政や関連医療機関との連携のもと,医療政策上も不可避の課題となっている.
キーワード
少子化, 小児外科医療, 小児外科専門医, 医療集約化, トランジション医療
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