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日外会誌. 99(2): 96-98, 1998
特集
心臓再手術の現況
8.僧帽弁,三尖弁膜症の再手術
I.内容要旨当科で1980年1月~1996年6月に行った僧帽弁,三尖弁膜症の再弁置換術後の早期・遠隔期成績を,米国胸部外科学会(STS/AATS 1996)ガイドラインに基づいて,初回弁置換後の成績と比較したところ,僧帽弁置換術後の再手術率を除いて有意差は認められなかった.再弁置換術においては,症例ごとに最適な人工弁を選択すること,胸骨再切開前に大腿動静脈を確保すること,人工心肺バイパスの慎重な導入と離脱,心筋保護の徹底と再灌流障害の防止,必要に応じた補助循環(IABPを含む)の早期適応,術後早期・遠隔期を通じての綿密な抗凝血薬療法などが,初回弁置換術と同等の成績維持に寄与したものと思われた.
キーワード
再弁置換術, 僧帽弁膜症, 三尖弁膜症, 遠隔成績, 弁関連イベント
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