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日外会誌. 98(12): 1018-1022, 1997
特集
最近の新生児外科
8.腸閉鎖・狭窄症の治療
I.内容要旨十二指腸閉鎖59例,空腸閉鎖32例,回腸閉鎖35例の治療経験から,以下の結論を得た.十二指腸閉鎖狭窄では,合併奇形特に心奇形が最も予後に影響し,合併症に対する術前後の診断管理が重要で,手術治療を急ぐべきでない.ダイアモンド型吻合が最も吻合口が大きく,経口開始時期が早い.空腸閉鎖狭窄特に高位空腸閉鎖では,吻合部口側腸管の機能不全が最も予後に影響する.機能不全を防止し,可及的残存腸管を長く残す目的でtapering jejunoplastyを行った後に吻合を行う.回腸閉鎖狭窄では,腹膜炎の合併が予後に影響する.口側盲端の穿孔を防止するため,可及的早期の手術が望ましい.術式は拡張腸管切除,端端あるいはend to oblique吻合を用いる.
キーワード
十二指腸閉鎖, 空回腸閉鎖, ダイアモンド型十二指腸十二指腸吻合, 腸管形成
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