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日外会誌. 98(9): 733-736, 1997
特集
進行度を配慮した食道癌外科治療
Ⅱ.T1(SM癌)症例の手術
2.sm癌(T1b)-胸部中部食道癌の頚部リンパ節郭清の是非
I.内容要旨胸部中部食道sm癌のリンパ節転移状況では中・下縦隔リンパ節,そして上腹部リンパ節転移が優位に認められ,次いで上縦隔リンパ節に転移を認めた.頸部リンパ節転移は頸部食道に沿って,反回神経沿いのリンパ節に2例認められ,これらは上縦隔のアプローチにて,郭清可能領域であった.surgeon randomized studyにおいて頸部郭清有無別生存曲線では,両群は全く同じ曲線を示していた.すなわち,胸部中部食道sm癌では所謂“radical neck dissection”は必要ないといえる.なお,再発形式ではundiff. ca.の組織型を示す症例の再発が大半を占め,その再発部位は臓器転移のみであった.術後化学療法の必要性が示唆された.
キーワード
胸部中部食道癌, sm食道癌, 表在食道癌, リンパ節転移, 頚部リンパ節郭清
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