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日外会誌. 97(10): 884-889, 1996


特集

大動脈解離の治療の現況

大動脈解離の画像診断の進歩

国立循環器病センター 放射線診療部

高宮 誠 , 栗林 幸夫 , 浜田 星紀 , 飯野 美佐子

I.内容要旨
優れた画像診断法が数多く開発され,大動脈解離の診断は血管造影のみにたよっていた時代と比べ格段に容易になった.現在本症に適用される重要な画像診断法は動注DSAとCT,MRI,経食道エコーなどであるが,これらの診断的特長を論評する.特に,超高速CT(電子ビームCT,EBT)とヘリカルCTの本症に対する診断能とその三次元再構築画像法が大動脈解離診断に如何に寄与するかを述べる.また,急性期大動脈解離の緊急診断を如何に要領よく安全に行うかについて,国立循環器病センターの診断決定のルーチンを紹介する.

キーワード
aortic dissection, computed tomography, digital subtraction angiography, transesophageal echocar-diography, three dimensional reconstruction

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