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日外会誌. 96(3): 180-184, 1995
原著
定型的弁置換術および弁付心外導管に用いた生体弁の遠隔成績
I.内容要旨定型的弁置換術および弁付心外導管に用いた生体弁の遠隔成績について比較検討を行った.対象は44弁の生体弁置換手術を施行した41症例および種々の先天性心疾患に対して右室一肺動脈間弁付心外導管修復術を施行した25例である.術後7年および9年の非再手術率は弁置換群では91%および82%で,心外導管群では52%および8.6%であった.さらにHancock弁使用症例に限定すると僧帽弁置換群で92%および74%で,心外導管群で51%および8.5%であった.弁置換群でのみ各1例の遠隔死および再弁置換時の手術死をみとめた.再手術時に弁置換群7,心外導管群12の機能不全弁を摘出し,弁置換群では弁葉の亀裂や穿孔に起因する逆流性病変が多い傾向がみられ,心外導管群では交連部癒合や弁葉の石灰化にもとづく狭窄性病変が有意に強くみとめられた.
キーワード
生体弁, 弁置換術, 弁付心外導管, 遠隔成績
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