日外会誌. 93(5): 550-552, 1992
症例報告
肝右葉前上腹側亜区域および前上外側亜区域の萎縮をともなった肝内コレステロール結石の１例
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名古屋大学 医学部第1外科 金 祐鎬 , 二村 雄次 , 神谷 順一 , 森浦 滋明 , 近藤 哲 , 早川 直和 , 塩野谷 恵彦 (1991年1月23日受付) |
症例は， CT,USで肝内コレステロール結石と診断された61歳の男性である．結石は肝右葉前上外側亜区域(S8b)，左葉外側前区域(S3)，左尾状葉(S11)，総胆管に存在していた．胆嚢結石はなかった．右前上腹側(B8a)および外側(B8b)胆管枝の合流部は閉塞し，両亜区城は著明に萎縮していた．なおPTPでは同部の門脈枝は開存していた． PTCSによる切石は不可能であり， S8ab切除， S3, S11部分切除，総胆管切石術を行った．
キーワード
肝内コレステロール結石症, PTCS
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