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日外会誌. 88(6): 743-745, 1987


原著

マイクロ波組織凝固装置(Microwave Tissue Coagulator, MTC)によるヒト肺切除

弘前大学 医学部第2外科 (小野慶一教授)

井上 茂章 , 森田 隆幸 , 遠藤 正章 , 志田 正一 , 橋爪 正 , 棟方 博文 , 今 充

(昭和61年8月9日受付)

I.内容要旨
転移性肝・肺腫瘍を有する55歳男性に対し, マイクロ波組織凝固装置(Microwave Tissue coagulator, MTC)を用いて肝・肺同時切除を施行し,大過なく経過しえた.肝はCouinaudのsegment S5(~4,8)非定型的亜区域切除,肺は右上葉部分切除が行われ,出血量はそれぞれ80ccならびにほぼ零ccであつた.切除標本には軟骨部を含む気管支域が認められ, MTCによる肺凝固切除は,少くとも径1mmの細気管支域までは漏洩なく安全に施行しうると判断された.

キーワード
マイクロ波組織凝固装置 (MicrowaveTissue Coagulator, MTC), 肝・肺同時切除, 転移性肝・肺腫瘍

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