[
書誌情報]
[
全文PDF] (2222KB)
[会員限定・要二段階認証][
検索結果へ戻る]
日外会誌. 88(1): 123-126, 1987
症例報告
鈍的外力による大腿仮性動脈瘤破裂の1治験例
I.内容要旨44歳の男性で,主訴は左大腿部腫脹,疾痛である.入院時,Hb 4.4g/dlと著明な貧血あり.
血管造影にて,15×8cmの動脈瘤を認め,7年前の鈍的外力により生じた大腿仮性動脈瘤破裂と診断した.瘤切除,人工血管移植による血行再建により治癒せしめた.動脈損傷における仮性動脈瘤の発生頻度は約7%と近低く,鈍的外力に起因するものはさらに1.2%と低頻度である.大腿動脈瘤の合併症は,血栓形成などによる急性閉塞,下肢の壊死,破裂による出血などがあり,診断後は可及的早期に手術することが望ましく理想的には,本症例で行つた瘤切除,血行再建を施行すべきである.
キーワード
大腿仮性動脈瘤, 鈍的外力, 破裂性動脈瘤
このページのトップへ戻る
PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。